くたみ伝説

何もない所から始まります。
風雨にさらされたのでもなければ、
嵐にもまれたわけでもない…。
多少、目をこする程度の砂けむりが
上がったのだと思っていただくと、
ちょうど良い程度の始まりなのです…。
枯淡の境地…ただ。

当宿の全ての棟の骨組みを構築している材は全て国内で産出され、そのほとんどは地元直入町で採られた木です。
新建築・合板・外材・サッシ等は一切使用しておりません。（厨房棟は異なります。）
全ての材は、三重県出身の材木屋　甲斐英治氏の手によって丘に運ばれました。同氏の木に対する想い、山に対する想いはとてつもなく大きいものでした。
七人の棟梁達の手によって、それらの木が加工され、磨かれ、組み上げられてできた建物は、それぞれの息吹を誇示するかのように整然とこのくたみの丘に建ち並んでいます。
当宿は客室に限らず、源泉かけ流しの男女別浴場、会食場などパブリック施設すべてが独立した建物になっております。それらが渡り廊下（回廊）によって結ばれていますが、その客室棟もそれぞれ意匠の違うものとなっております。
七人の棟梁達の息吹と、私共の想いと、お客様の感性とがうまく融合することを心より願いながら、総面積3万坪のこのくたみヶ丘「宿房 翡翠之庄」は平成4年に開門し、平成29年9月23日より「宿房翡翠之庄〜The Kingfisher resort〜」としてリニューアルオープンいたしました。