
小さな男女別大浴場 男湯の湯口
「宿房 翡翠之庄」の自家源泉は、地下600メートルから汲み上げられたもの。
泉質は、長湯温泉特有の炭酸水素塩泉となっている。
温泉法の定義は、様々な条件のうち、1つでもクリアすれば温泉とみなされるが、
①温泉源から採取された時の温度が25℃以上
②溶存物質(ガス性のものを除く)が総量1000mg以上(温泉1kg中)
③遊離炭酸が250mg以上
④メタケイ酸が50mg以上
・・・といったように、この「翡翠之庄」の源泉は、上記4つもクリアしていることから、4つ星温泉と言えなくもない。
泉質表を見ると、陰イオンの溶存物質だけで、炭酸水素イオンは2210mgとある。
また、1978年に改正された「環境庁鉱泉分析法指針」によれば、溶存物質の総量1000mg以上を軽くクリアしているので、「炭酸水素塩泉」という名の「療養泉」として名乗ることができるのだ。
陽イオンは、ナトリウムイオンが474mg、マグネシウムイオンが124mgとなり、泉質名は、「ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉」と呼ばれる。
旧称では「含土類-重曹泉」と呼ばれ、古い角質を柔らかくしたり、余分な皮脂などの分泌物を乳化して洗い流す清浄作用もある。
そのことから重曹泉は、つるつるすべすべになる「美肌の湯」と呼ばれ、特に女性に喜ばれている代表的な泉質なのだ。
そして、特筆すべきは、遊離炭酸の量。泉質表によれば、296mgとなる。
炭酸ガスは、体内に吸収されると、毛細血管を拡張し、血液の循環(血行)をよくするという効能を持つ。
さらに、この温泉が優れている点は、メタケイ酸の量。なんと216mgも検出された。
メタケイ酸は、熱の伝導性が低いことで、保湿効果が期待できる物質なのだ。
トロトロの感触も感じる場合があり、重曹泉とメタケイ酸の相互作用で、なおいっそうの「美肌効果」が期待できるというわけだ。
しかし、重曹泉は、入浴後、水分を発散させる作用もあり、湯冷めもしやすく「清涼の湯」とも呼ばれている。
適応症は、慢性皮膚病、切り傷、やけどなど。中性の温泉なので、刺激も少なく肌に優しい泉質と言えるだろう。
また、飲用することにより、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性消化器病にもいいとされている。
これらの素晴らしい泉質の温泉は、「小さな男女別浴場」、「貸切露天風呂」、「貸切風呂」、露天風呂付き離れ「木部の棟」などで、加水をしない源泉100%かけ流しで体感できる。
「宿房 翡翠之庄」の自家源泉は、前述のように、地下約600mの泉源から、モーターでポンプアップしているが、炭酸ガス(二酸化炭素)成分が多いため、途中の管内でガスが溜まってしまうため、湯舟に注がれる湯口からお湯がピタッと止まる瞬間がある。
しかし、しばらくすると温泉が再び出始める。
これは、自動エア抜き装置が作動して、いわゆる「ガス抜き」をしているのだ。
この長湯温泉ならではの現象を、「翡翠之庄」のお風呂で体感していただきたい。
薄茶色の湯の華(スケール)も見事で、その本物の温泉であることを証明してくれている。
ちなみに、長湯温泉は、「炭酸泉日本一」を標榜している。
その発端は、1987年に、大手トイレタリーメーカー花王株式会社が、「炭酸泉日本一」の称号を長湯温泉に与えたからだ。
当時の担当スタッフが、製品開発の参考にしようと、全国の炭酸泉をまわり、成分分析など調査をした結果、「長湯温泉の炭酸ガス濃度は、温度が40℃を超えるものとしては極めて高く、他に類を見ない貴重な温泉である」とのお墨付きの手紙を長湯温泉(当時の直入町)に送ったことに始まる。
後にその商品は入浴剤「バブ」となり、人気商品となる。
ちなみに長湯温泉の炭酸含有量は「バブ」の7~12倍とも言われている。
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DATA 温泉の成分・禁忌症・適応症 泉質 ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉
旧称 : 含土類-重曹泉 (中性 低張性 高温泉)泉温 49.5℃ pH値 7.0 (中性) 湧出量 毎分50リットル 湧出状況 地下600メートルから動力揚湯 利用状況 ・「小さな男女別浴場」各2、「貸切露天風呂」×2、「貸切風呂」×3、露天風呂付き離れ「木部の棟」・・・加水をしない源泉100%かけ流し ・その他の客室露天風呂、内風呂・・・地下の天然水を使用(減った分を自動補給) 加温 なし 加水 なし 消毒 なし 入浴剤 未使用 適応症 浴用・・・慢性皮膚病、切り傷、やけどの他、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進など
飲用・・・糖尿病、痛風、肝臓病、慢性消化器病湯の色 弱黄色 におい 無臭




























